かつては「イタリアンが大好き!」、「フランス料理が最高!」
などと外国の料理にばかり夢中になっていた時期もありましたが、
イランという遠い異国の地で暮らしてからというもの
すっかり日本贔屓な私

日々の食卓を豊かなものにしたい――
日本人だから和の料理を継いでいきたい――
子供に食から季節感を感じてほしい――

と、こんな理由から昨年から近茶流柳原料理教室@赤坂
懐石料理を基礎から学んでいます。
2年目に入った今年は、「本科」を修了し「研修科」へ。
料理には魚の割合が増え、どんどん技術も知識も必要となってきました。

さて、そんな心の今、胸を打たれる料理本に出会いました。
それが『茶懐石に学ぶ日日の料理』(文化出版局)です。
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レシピ本を100冊以上、所有している私。
その100冊の中でも、この本が上位3冊に入ることは間違いありません。

武者小路千家十三世家元有隣斎の長女として京都に生まれた
後藤加寿子先生による、丁寧なご本。
「茶懐石」というと、とても格式ばった、面倒なもののように感じますが、
実際には、そんなことないのです。
おもてなしの心をもって、その時、その時で一番美味しい素材を使う、
その当たり前のようなことが、茶懐石に通ずるようです。
毎日の食卓に、こんな美しい料理をひとつでも出すことができたら、
きっと心も豊かになるに違いない、と強く思った次第です。
まだまだ、研鑽の日々です。
茶懐石に学ぶ日日の料理
茶懐石に学ぶ日日の料理
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